2005-8-17
人の部屋に遊びに行くと、つい本棚やCD,DVDのラックなどを観察してしまいます。その部屋の住人の趣味嗜好や意外な一面がかいま見られ、また自分も持っているものなどがあった時にはうれしくもあり、時には複雑な気分にもなり、面白いものです。とはいえ面白いとか言っていられるのも他人の本棚の話のことで、まんがとかエロ本しか入っていない頭悪い感じの自分の部屋の本棚をじっくり観察されるのはなかなか痛痒いことではあります。羞恥プレイです。
さて、そんな屈託もありますが、今回は「エンゼルフィッシュの日」を作るに当たって小笠原が参考にしている書籍、雑誌などを恥ずかしながら自室の本棚からいくつか紹介してみようと思います。
○ビジュアル博物館(シリーズ)(発行:同朋舎 発売:角川書店)

これは有名だと思います。小笠原が過去に行ったことのある映像やゲームの制作会社にも必ず資料として何冊かありました。全ページカラー図版が満載で見ていて楽しい本です。できればシリーズ全冊そろえたいところですが、1冊3400円で80冊くらい出版されているためとても無理です。
作業中、モデリングやテクスチャー制作の時にも参照しますが、なんとなく眺めていて話や架空生物のアイディアを思いつくことも良くあります。
時々変なコメントなどもあっておかしいです。

ふざけてるのか!
○月刊CGworld(ワークスコーポレーション)

この雑誌もどこの会社に行ってもありますね。業界の近況や話題作のメイキング、各種ソフト、ハードのレヴューなど充実していると思います。
時々知っている人が記事を書いていたり、メイキング記事で紹介されたりしていることがあり、思いがけず知人の近況や仕事振りを知ることになったりします。
小笠原は気になる特集や記事があるときしか購入はしていませんが、毎月立ち読みはして業界的な近況や、ソフトなどのテクニカルなHOWTOの参考に重宝しています。
この手のCG雑誌も数年前には何種類もありましたが、ほとんど休刊してしまいました。
○XSIマニュアル
メインツールのマニュアルです。実はこのマニュアルはソフトとは別売りで、2万円くらいしました(高いなあ…)。最近はマニュアルもCDにPDFファイルなどで収録されて付属していたり、ダウンロードしたりできるようですが、小笠原はこのように書籍形態になっている方が参照しやすいような気がします。
まあこの手のマニュアルも、肝心なことは書いてない、どこに書いてあるのか分からない、該当個所を見つけても(邦訳してあるにも関わらず)読解できないなど、役に立ってるのか立ってないのか怪しいのですが、やはり手元に有るのと無いのとでは心持ちが違います。カラ元気と裏付けの無い自信の源というわけです。

○アニメーターズサバイバルキット(発行:グラフィック社 著:リチャード・ウィリアムズ)

アニメーションの初歩から応用まで、広範囲にわたる詳細な解説、考察の本です。「エンゼルフィッシュの日」におけるキャラクターやその他の動きのために一通り読み込みました。今後、実際にアニメーションの設定を行うときにも頻繁に参照することになりそうです。全ページ非常に図版が多く、見ているだけでも楽しいです。また、文章も実用書的な硬さはなく、読み物としても面白い本だと思います。
とりあえず以上数冊を紹介してみました。興味のある方のご参考になれば幸いです。これ以上はネタが割れたり小笠原の底の浅さがバレてしまうので、「エンゼルフィッシュの日」本編完成後などに機会が有りましたら…。
その代わりに、劇中に登場する主人公まさおくんの愛読書をご紹介します。
まさおくんの読んでいる本は、住み着いている図書室の蔵書の他はゴーストタウンのゴミ箱から拾って来たり、古代の町の遺跡から見つけてきたもののようです。
○まさおくんの愛読書
・月間モリプロ必勝法

銛打ち漁の穴場、テクニック、新商品の紹介など。「絶対命中する」「100発100中!!」など、調子のいいことばかり書いてあり、図版も豊富なため、まさおくんが銛打ちの練習の時によく見ていますが、実際にはあまり役に立たないようです。
・天使魚についての考察

凶暴な肉食魚、劇中のエンゼルフィッシュの発祥、進化についての研究書。と見せかけて内実はいい加減な解説図や眉唾物の体験記、目撃談が満載の半フィクション。無駄に読者の恐怖感をあおる濃い挿絵がまさおくんを震え上がらせます。
・投銛免許問題集

”モリ投げの資格取得”のための参考書のようです。内容は初心者には一見とっつきやすそうですが、実戦的な要素は皆無。こんな本を参考にして銛打ちの練習をしているまさおくんの腕前も推して知るべし、というトホホな一冊。
・天使魚の誕生

人に似た形態の凶暴な魚類についての研究書。一見まじめな書籍のようですが、内容は天使魚の繁殖や交配に関する俗説と憶測ばかりで、いわゆるトンデモ本。まさおくんは天使魚の繁殖行動48手という図版をながめてなんだか落ち着かない気持ちになることがしきりの様子。
・天使の羽毛

天使の扮装をした美少女がプールサイドやビーチでセクシーポーズを繰り広げる微エロ本。その中のセーラー服を着たまま水浴びをする天使ちゃんモデルが何だかクラスメイトのラプ子ちゃんに似ているような気がして心拍数の上昇を抑えきれないようですよ。最近のまさおくんは。
こんな本を読み漁って余計な知識をつけているまさおくんに、育ての親の校長(自称)先生は忌々しげな様子です。一方、もう一人の主人公のラプ子ちゃんの愛読書は?というと、ラプ子は上の方をぼけっとながめ、「空を飛べたらなあ…」などとまさに地に足の着いていない事を考えるばかりで本など読まないようです。
最近、自宅兼仕事場が散らかった本やら玩具やらで滅茶苦茶になったため、収納家具を増設したところ壁全面が本棚とラックになってしまい、ますます地震被害に対して脆弱な部屋に成り果ててしまいました。震度4以上で揺れた時には致死的な状況が必至です。「エンゼルフィッシュの日」が完成するまでは大地震が起きない事を念じつつ今夜も本棚直下の床で眠ります。もうどうにでもなれ!おやすみなさーい。
(ハイドラストローク 小笠原ヒサシ)

