とびえい解説
体長5~7m
翼幅6~8m

球殻状都市内で最も広大な空間を有する中層を回遊する空飛ぶエイ。

航空機のような外形で揚力を発生させ、体の前部にある口から吸気し、胸部に抜けるえらより噴射して推力を得ている。元々の軟骨魚類ではすでに無く、左右に大きく張り出したむなびれを鳥のように羽ばたかせることのできる頑丈な骨格を持つ。

巨大な体の割に性質はおとなしい。積極的な捕食行動をとることはめったに無く、主に回遊しながら空中の微生物や小動物を摂取する。しかし、大きな口が加速前に行う吸気は人間であろうとも近くにいると吸い込まれるほどであり、やはり注意すべき危険な生物である。

さらにその尾部には鋭い毒針を持っている。攻撃に使用することは無いが、他の捕食生物に襲われたときなどにはしなやかな尾を激しく振り回して身を守る。骨の変化した毒針は回転弾倉状に5本ほどが尾の先端に装填され、敵に突き刺さる度に抜け落ち、次の針がすかさず繰り出される。その毒は壊死性の猛毒で、小動物ならば数秒で全身が腐り果てて絶命するほどである。このため天使魚の遊撃体ですら通常はとびえいを襲うことは無い。

このえいの骨格や毒針は色々な道具に加工することができ、捕らえることが出来た場合には重宝する。肉質は上等ではないが、かまぼこ等の原料になる。ひれ酒などにして楽しむ地域もある。


